ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手のフェイスブックは、同社の広告プラットフォームを悪用して利益を得たと疑われる2つの犯罪グループに対し訴訟を起こしました。
1つ目の訴訟は、ユーザーアカウントを乗っ取ったとして4人のベトナム人を、2つ目の訴訟は、電子商取引のおとり詐欺を行ったとして米国企業を訴えまています。
1つ目の訴訟の内容:ベトナム人4名
1つ目の訴訟の内容としては
- ベトナム出身の4人の人物が、「セッション・セフト」または「クッキー・セフト」と呼ばれる手法を用いて、複数の広告・マーケティング会社の社員のFacebookアカウントにアクセス
- 4人の容疑者は、ハッキングされたFacebookアカウントを使って、”Ad Manager for Facebook “という名前の悪意のあるAndroidアプリを宣伝する不正な広告を掲載
- このアプリには、インストールしたユーザーからFacebookのログイン認証情報を収集するフィッシング画面を表示するマルウェアが含まれていた。
- このアプリは、公式のGoogle Playストアで公開されており、2020年12月から2021年5月の間に1万回以上インストールされていた。
- 4人の容疑者は、この悪意のあるアプリを宣伝するために、3,600万円以上のFacebook広告を出していた。
Facebookは、アカウントを悪用された被害者に返金し、現在は4人に賠償を求めていると述べています。
2つ目の訴訟の内容:N&J USA Incorporated
2件目の訴訟の内容は
カリフォルニア州にあるN&J USA Incorporatedという企業が、Facebook上で衣料品、時計、玩具などの詐欺的広告を出稿していました。
ユーザーが広告をクリックすると支払いページで支払いを行っても、商品が届かなかったり、低品質な商品が届いたりしました。
ユーザーから苦情が寄せられると、同社は否定的なコメントを公式ページからブロックしたり、隠したりしていたという。
フェイスブックによると、フェイスブック上で行われたおとり捜査に対する訴訟はこれが初だという。
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