Twitterの投げ銭システム「Tip Jar」でPayPalの登録住所が公開される可能性と解決方法

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Twitterは、Twitterユーザーが厳選したプロフィールに投げ銭というチップを送金することができる新機能「Tip Jar」機能のテストを開始しましたがいくつかのセキュリティ的懸念があるという指摘が浮上しています。

Twitterの「Tip Jar」、PayPalの登録住所を公開する可能性

Twitter社は、優先言語を英語に設定しているAndroidおよびiOSアプリのユーザーに「Tip Jar」機能を提供開始しました。

投げ銭であるTip Jarは誰にでも送金することができますが、現在受け取ることができるグループは、現在のところ一握りに限られており。「さらに多くの言語に拡大する予定」と、Twitter社はブログ記事で発表しています。

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Tip Jarが受け取れるかを確認する方法

Tip Jarが有効かどうかは、アカウントのプロフィールページで「フォロー」ボタンの横に「Tip Jar」のアイコンが表示されていれば、そのアカウントの「Tip Jar」が有効になっていることがわかります。

アイコンをタップすると決済サービスや決済プラットフォームのリストが表示され、決済サービスを選択すると選択した金額分の支援をすることが可能となっています

現在利用できるサービスはBandcamp、Cash App、Patreon、PayPal、VenmoとなっておりTwitterは仲介しないとしています。

なお、Twitter社は手数料などを受け取ることはないとしていますが、決済プラットフォームは最小限の取引手数料を請求する場合があります。

しかし、この機能が公開されてからまもなくPayPalの仕組み上、ユーザーは自分のPayPalに登録している住所が投げ銭を渡した相手に知られていることに気づかないのではないかという指摘が浮上しました。

Paypalの住所公開を解決する方法

ただこの住所問題を解決する方法が公開されており、Twitter Tip Jarで投げ銭を送金する前にShipping Addressフォームフィールドで「No address needed」を選択することで公開しないことが可能です。

また、Twitter社はTip Jarの説明文を更新し、PayPalなどの他のアプリケーションがTip Jarを送る人と受け取る人の間で個人情報を共有する可能性があることを公開しています。

返金依頼詐欺の可能性

Tip Jarを使ってTwitterユーザーにチップを渡した後、その支払いに関して「返金」を申し立てた場合はどうなるか?という疑念が発生しています。

欠陥品を受け取った、サービスを十分に受けられなかったなど、さまざまな理由で支払いに異議を唱える方法は、決済プラットフォームで提供されていますが、今回のPayPalのケースでは、投げ銭の送金者が誰かにTip Jarを渡した後に返金を申し立てた場合、Tip Jarを受け取った側はTip Jarの返金に加えて20ドルの返金手数料と支払い手続きの手数料を支払わなければならないという事態になるのではという懸念が浮上しています。

情報セキュリティ・ジャーナリストのブライアン・クレブス氏は、詐欺師が「Tip Jar」の送付を何度か繰り返し、これに異議を唱えることで受取人に支払いをさせることが可能となり、事実上、お金の流れを逆転させることができると指摘しています。

なお、PayPal社とTwitter社が導入されたばかりの「Tip Jar」機能を悪用する悪質な行為を防ぐためどのようなポリシーを導入するかは不明となっています。

ただアカウント/アプリの優先言語が英語に設定されているにもかかわらず、認証済みアカウントを含む一部のアプリユーザーはTip Jarを利用できないという声も寄せられており、かならずTip Jarが利用できるという状況でもないようです。

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