マイクロソフトは、Windows 10からAdobe Flashプラグインを2021年7月から強制的にアンインストールする計画を明らかにしました。
2021年1月1日、Adobe Flashは、脅威組織による悪用が原因で、ウェブ閲覧時の重大なセキュリティリスクとみなされ正式にEoL(End of Life)になりました。
アドビはFlash Playerの配布を中止し、ブラウザ開発者はFlashプラグインをサポートしなくなることを発表し、またアドビ社は、2021年1月12日からFlashコンテンツを実行できないようにするKillスイッチをFlash Playerに追加しました。
最後に、マイクロソフト社は、32ビットのAdobe FlashプラグインをWindowsから削除し、再インストールできないようにするオプションの更新プログラムKB4577586をリリース。
現時点では、KB4577586の更新プログラムは、手動でインストールする必要がありますが、マイクロソフトは以前からWSUSやWindows Updateを通じて本パッケージを配布すると発表していました。
マイクロソフトがさらなる情報を公開
Microsoftは、Adobe Flashのサポート終了とWindows 10 KB4577586アップデートの配布を開始する方法について記事を公開しています。
2021年6月から、マイクロソフトは、Windows 10 1809以降のオプションのWindows 10プレビューアップデートに本アップデートを含めるとしています。
またWindows 10 1507の後に、Windows Server 2012・Windows 8.1を対象とした2021年7月のパッチ配信日の累積更新プログラムにこの更新プログラムが含まれ、2021年6月から、KB4577586「Adobe Flash Player削除更新プログラム」は、Windows 10のバージョン1809以上のプラットフォームのPreview Updateに含まれる予定です。
2021年7月から、KB4577586「Adobe Flash Playerの削除のためのアップデート」は、Windows 10のバージョン1607およびWindows 10のバージョン1507の最新の累積アップデートに含まれ、このKBは月次ロールアップ、Windows 8.1、Windows Server 2012、Windows Embedded 8 StandardのSecurity Only Updateにも含まれる予定です。
また、2021年5月中にパブリックプレビューが開始されるWindows 21H1をインストールした場合は、KB4577586アップデートが自動的にインストールされ、Adobe Flash Playerプラグインが削除されることになります。
現在13億台のデバイスにWindows 10が搭載されていると言われているため、2021年7月のアップデート以降、膨大な数のデバイスがAdobe Flash Playerから一掃されることになります。
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