Proofpoint社、訴訟を取り下げ、フィッシング・ドメインをFacebookに譲渡

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サイバーセキュリティ企業Proofpoint社が、Facebook社への訴訟を取り下げ、係争中のドメインをFacebook社に譲渡することに合意したことがわかりました。

これらのドメインは、ProofPoint社のフィッシング認識トレーニング・プラットフォーム「ThreatSim」の一部として使用されていたものになります。

FacebookやInstagramのドメインに酷似したドメインはProofpointによって数年前に登録され、Proofpointの顧客の従業員に対して実施したフィッシングトレーニングの一環として使用していました。

2020年11月、これらのドメインの存在を知ったFacebookはドメイン名登録機関であるNamecheapに対し、Facebookの商標ブランドを侵害しているとして、ドメインの引き渡しを求めるUDRP(Uniform Domain-Name Dispute-Resolution)請求を行いました。

これには、facbook-login.com、facbook-login.net、instagrarn.ai、instagrarn.net、およびinstagrarn.orgなどのリクエストが含まれており、2021年2月Proofpointは、これらのドメインは悪意を持って登録されたものではなく悪意のない方法で使用されていたため、使用を継続することが認められるべきであると反訴しました。

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当時、明らかな商標権侵害のケースであるためProofpoint社が勝訴する可能性は極めて低いものでした。

2021年8月、訴訟の棄却を求める申し立てが行われましたが、Proofpoint社がドメイン所有者の変更を通知するために顧客に個人的にメールを送り始めた6月以降、この問題は実際には解決していたとのことです。

Facebook社とProofpoint社は、現在進行中の訴訟を理由にこの件に関するコメントを控えています。

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