Windowsの更新プログラムのプレビューで、トレンドマイクロの一部のセキュリティ製品との互換性に問題があり、ランサムウェア保護機能など一部の機能が動作しなくなることが判明しました。
トレンドマイクロの複数のエンドポイントおよびサーバー保護製品で使用されているUMHコンポーネントは、ランサムウェア保護などの一部の高度な機能を担っています。
トレンドマイクロでは、Microsoft Windows 11またはWindows 2022オプションプレビューパッチ(KB5014019)を適用して再起動すると、トレンドマイクロのUMHドライバが停止する潜在的な問題を認識しています。
この問題は、「Apex One 2019」「Worry-Free Business Security Advanced 10.0」「Apex One as a Service 2019」「Deep Security 20.0」「Deep Security 12.0」「Worry-Free Business Security Services 6.7」など複数のトレンドマイクロのエンドポイントソリューションで使用されるUMH(User Mode Hooking)コンポーネントに影響するとのことです。
トレンドマイクロは、この問題に対応する修正プログラムを現在作成中です。
トレンドマイクロのエンドポイントソリューションの機能を復元する方法
幸いなことに、通常のPatch TuesdayのWindowsアップデートとは異なり、今回のプレビューアップデートはオプションであり、一般リリース前にバグ修正やパフォーマンスの改善をテストするために発行されたものです。
Windowsユーザーは、設定 > Windows Updateから手動でチェックボックスにチェックして、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックするまでインストールされないため、影響を受ける可能性のあるユーザー数を限定することができます。
影響を受けるWindowsプラットフォームには、クライアント版とサーバー版があり、Windows 11、Windows 10 バージョン1809、Windows Server 2022を実行しているシステムで問題が発生しました。
Windowsのオプションパッチをインストールしているユーザは、パッチを一時的にアンインストールするか、サポートに連絡してUMHデバッグモジュールを入手し、セキュリティソリューションの機能を復活させることができます。
Windowsユーザーは、昇格コマンドプロンプトから以下のコマンドを使用して、プレビューアップデートを削除できます。
Windows 10 1809: wusa /uninstall /kb:5014022
Windows 11: wusa /uninstall /kb:5014019
Windows Server 2022: wusa /uninstall /kb:5014021
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