SonicWallは、同社のEmail SecurityおよびFirewall製品の一部にY2K22バグが存在し、2022年1月1日以降、メッセージログの更新やジャンクボックスの障害が発生していることを発表しました。
2022年1月1日より、SonicWall Email Security製品において、迷惑メールボックスやメッセージログの更新に失敗する問題が発生しています。管理者およびメールユーザーには、以下の2つの問題が発生します。
- 迷惑メールボックスにアクセスできない、または新着メールの迷惑メールを解除できない
- メッセージログによる送受信メールの追跡ができない
SonicWallは1月2日、同社のクラウドメールセキュリティサービス「Hosted Email Security」の北米と欧州のインスタンスにアップデートを展開しました。
また、オンプレミス型のEmail Security Appliance(ES 10.0.15)と、アンチスパムのJunk Store機能をオンにしたファイアウォールを使用しているユーザ向けの修正プログラム(Junk Store 7.6.9)もリリースしました。
最新のJunk Storeにアップグレードするには、Junk Store 7.6.9のインストーラーをダウンロードして展開する必要があります(SonicOS 7.xは影響を受けません)。
同じバグがマイクロソフトとホンダにも
SonicWall社は、自社製品のY2K22バグの原因について説明しなかったが、この問題に見舞われているのは同社だけではありません。
1月1日から、ホンダとアキュラの車のオーナーから、カーナビゲーションシステムの時計が自動的に20年前の2002年1月1日に戻されるという報告がありました
ホンダとアキュラ、2002年に時間が戻る「Y2K22」バグに見舞われる
報告によると、Y2K22バグは、ホンダのパイロット、オデッセイ、CRV、リッジライン、オデッセイ、アキュラのMDX、RDX、CSX、TLなど、ほとんどすべての古い自動車モデルに影響を与えているとのことです。
マイクロソフト社も同様のバグに見舞われ、2022年1月1日からMicrosoft Exchangeのオンプレミスサーバーがメール配信を停止しました。これは、Y2K22バグがFIP-FSのマルウェア対策スキャンエンジンに影響を与え、メッセージをスキャンする際にクラッシュするものです。
マイクロソフト社の説明によると、「署名ファイルに対して行われるバージョンチェックが、マルウェアエンジンのクラッシュの原因となっており、その結果、メッセージがトランスポートキューに詰まってしまう」とのことです。
マイクロソフト社は、1月5日に一時的な修正プログラムをリリースしましたが、影響を受けるExchangeサーバー上でこの問題に自動的に対処するための更新プログラムを作成中であり、さらなる顧客の対応を求めています。
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