Signal

ロシアの電気通信監視機関Roskomnadzorは、ロシアの反テロリズムおよび反過激主義に関する法律に違反しているとして、暗号化メッセージングサービス・シグナルへのアクセスを制限した。

Roskomnadzorは本日、インタファクス通信に「メッセンジャーSignalへのユーザーアクセスは、テロリストや過激派の目的でのメッセンジャーの使用を防止するために必要なロシアの法律の要件に違反したために制限されている」と述べた。

この声明は、多くのロシア人ユーザーが金曜日にシグナルを使用して問題が発生したと報告し、IT専門家がロシアでサービスがブロックされたと述べた後のものである。

Signalは、一部の国でサービスがブロックされていることを確認し、Signalの設定>プライバシー>詳細>検閲回避から、内蔵の検閲回避機能を有効にするようユーザーに助言した。

「我々はすでに、より高度な検閲回避技術に取り組み始めているが、これらの取り組みが最も効果的であるためには、平文のSNIヘッダーからの脱却に足を引っ張っている大企業が、この問題にもっと真剣に取り組み始める必要がある」とSignalは述べている。

「Encrypted Client Hello (ECH)のようなソリューションは、TLSハンドシェイクからプレーンテキストのサーバー名を削除し、敵対的なISPがあなたが気にかけているサイトやサービスへのアクセスをブロックすることをはるかに困難にします。しかし、これはまだ広くサポートされていない。

「それまでの間、私たちのチームはシグナルへのアクセスを維持・回復するためにできる限りの努力を続けます。皆様の忍耐とご支援に感謝いたします。

Signal block Russia

これは2023年3月、ロシアの政府機関や国家機関において、多くの外国製プライベートメッセージングアプリの使用が禁止されたことに続くものだ。

禁止されたメッセンジャーアプリのリストには、Discord、Microsoft Team、Telegram、Threema、Viber、WhatsApp、WeChatが含まれていたが、Signalは言及されていなかった。

ロシアはまた、最も信頼できるVPN製品を、2020年1月2021年6月、そして最近のものでは2021年12月と、3つの波で禁止している。

先月、アップルはまた、25の仮想プライベートネットワーク(VPN)アプリ(NordVPN、Proton VPN、Red Shield VPN、Planet VPN、Hidemy.Name VPN、Le VPN、PIA VPNを含む)を、国内で違法とタグ付けされたコンテンツへのアクセスに使用されているとして、Roskomnadzorの要請によりロシアのApp Storeから削除した。

木曜日、ロシア政府はYouTubeへのアクセスもブロックした

本日、シグナルの広報担当者に問い合わせたところ、コメントは得られなかった。