ロシア人ハッカー、ハッキング容疑で懲役5年

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アメリカ司法省の発表によると、税務申告書作成会社をハッキングして1億5000万円(150万ドル)の税還付金を盗み出そうとしたロシア人が、懲役60ヶ月の判決を受けました。

ネット上で「Kusok」とも呼ばれている35歳のアントン・ボグダノフは、2014年6月から2016年11月にかけて、個人情報を盗み、それを使って不正な納税申告を行う活動を行っていました。

起訴状によると、ボグダノフとその共犯者は税務申告書作成会社が使用していたリモートアクセスプログラムの脆弱性を利用して従業員が自宅や出張先からシステムにログインできるようにしていました。

その後、ボグダノフらは確定申告書の情報を改ざんし、自分たちが管理するプリペイド・デビットカードに還付金が支払われるように変更。デビットカードは米国内で現金化され、収益の一部はロシア在住のボグダノフに送金されていました。

検察当局によると、この活動によりグループは150万ドル以上の還付金を得ていました。

ボグダノフは2018年11月にタイのバンコクで逮捕され、2019年3月に米国に送還されました。同氏の仲間は、自国民の身柄を引き渡さないロシアにまだ拠点を置いていると考えられています。ボグダノフは2020年1月に有罪を認めています。

「このハッキングの被害者はボグダノフとその仲間がロシアにいることを知ったとき、どうしようもないと思ったかもしれません。しかしこの裁判の結果で、アメリカの活動範囲がグローバルであり、サイバー犯罪者がどこに隠れようとも捕まえることができることを思い知らしめることができた」とFBIのウィリアム・スウィーニー副長官は声明を発表しています。

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