大手自動車部品メーカー、ランサムウェア攻撃で業務停止:従業員を帰宅させる

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ドイツの多国籍企業であるEberspächer Groupは、ランサムウェア攻撃を受け対処している間、工場で働く従業員の一部を有給休暇で帰宅させていたことがわかりました。

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Eberspächer Groupは、現在10,000人以上の従業員を擁し、28カ国80カ所に生産工場を持っており、主にエアコン、暖房、排気システムの製造で知られいる企業で、ほとんどすべてのトップカーブランドに供給しています。

Eberspächer Groupは、組織的なサイバー攻撃の標的となり、当社のITインフラが影響を受けています

顧客、従業員、パートナーを保護するために、標的を絞った攻撃に対抗するための必要な措置を直ちに講じました

検知されたこの攻撃の影響で、同社の公式ウェブサイト、電子メールシステム、オフィスネットワーク、カスタマーポータル、生産システムが停止したとのことです。

生産調整や顧客の注文管理ができないため、同社は一部の工場の従業員に有給休暇を取って自宅で待機するよう指示しています。

Eberspächer社のスウェーデン子会社のCEOであるMarie Wiström氏は、スウェーデンの国営テレビ放送であるSVTに対し「従業員には有給休暇を取得してもらい自宅で待機してもらっています。」と述べました。

また、ドイツのニュースサイト「SR」によると、ドイツとルーマニアでも従業員に自宅待機が命じられたことがわかりました。

同社のシステムを襲ったサイバー攻撃の詳細については触れていませんが、ドイツの自動車ニュースサイト「Automobilwoche」によるとシュトゥットガルト検察庁のスポークスマンは、この事件は “コンピューターによる妨害行為と恐喝未遂 “の事件として捜査されていると述べたという。

同社はTwitterで、車の所有者が遠隔操作でEberspächerのヒーターを始動できるEasy Start Webポータルが復旧したことを発表しました。

Easy Start Webが再び利用可能になりました。ご迷惑をおかけいたしました。

Eberspächerグループの事件は、航空機メーカーのサプライヤーであるASCOに起きたこととよく似ており、2019年6月同様のランサムウェア攻撃により工場が機能不全に陥り、従業員の大半を有給休暇で帰宅させなければなりませんでした。

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