フードサービス機器・用品大手Edward Don社がランサムウェア攻撃を受けたと発表:ネットワークを一部遮断

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フードサービス機器・用品大手Edward Don社は、ランサムウェアの攻撃を受け、攻撃の拡大を防ぐためにネットワークの一部をシャットダウンしたと報告しました。

Edward Don and Companyは、キッチン用品、バー用品、フラットウェア、ディナーウェアなどのフードサービス機器・用品を扱う最大級の販売会社です。

Edward Don社が2021年6月8日ごろ、ランサムウェアの攻撃を受け、電話システム、ネットワーク、電子メールなどの業務を中断せざるを得なかったことがわかりました。

電子メールの停止により従業員はGmailアカウントを使用し、緊急の注文などの業務を行っています。

Edward Don社は、現時点では攻撃手法を公表していませんが、従業員によるとシステムが復旧するまで新規の注文を受け付けられないと述べています。

Edward Don社は、フードサービス用品の主要なディストリビューターの1つであるため、この攻撃は、病院、レストラン、ホテル、バーなどのサプライチェーンに大きな混乱をもたらすことになります。

Advanced Intel社のCEOであるVitali Kremez氏は、Qbotマルウェアに感染した可能性があると述べています。

Qbotは感染したネットワークへのリモートアクセス経路を提供することで知られており、ランサムウェアグループは、このリモートアクセスを利用してネットワークの奥に侵入し、データを盗み、最終的にランサムウェアを展開してデバイスを暗号化するプロセスが一般的です。

ランサムウェアは、過去2カ月間に重要インフラやサプライチェーンに大きな混乱をもたらしており、最近ではColonial Pipeline社や食品メーカーのJBS社が攻撃を受けました。

Colonial PipelineはDarkSideの運営会社に4.4億円=440万ドルの身代金を支払い、JBSは攻撃後にREvilに11億円=1,100万ドルを支払っています

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